第64回歴史講座                       日時:2019年12月1 日(日)13:30~15:30

題目:半兵衛と官兵衛 荒木村重の謀反

  ( 信長の播磨攻めが始まる。荒木村重の謀反の陰で秀吉の軍師  

   竹中半兵衛から黒田官兵衛へのバトンタッチとなる)                                                  場所:北区区役所多目的室                           講師:平川敏彦

参加者:22名

 

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半兵衛と官兵衛 荒木村重の謀反
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信長の激しさに疑問を抱き村重は信長に背く。説得に向かった官兵衛を村重は土牢へ閉じ込める。
信長は官兵衛もまた裏切ったと思い込み秀吉に官兵衛の嫡男松寿丸を殺せと命じる。困り果てた秀吉。そこで半兵衛が信長に答える。
「承知しました。この件この半兵衛がお引き受け致します」半兵衛はわが身を顧みず松寿丸を匿う。
1年後ようやく信長軍は有岡城を攻め官兵衛は救い出される。
牢内で官兵衛は片足が動かなくなる。虱で髪は抜け鬚はぼうぼうであった。官兵衛は秀吉の前に出た。官兵衛を見つけた秀吉は
「官兵衛!よくぞ無事であった!官兵衛!喜べ!松寿は!松寿丸は生きておるぞー!!」と半兵衛が命を懸けて松寿丸を匿い続けたことのいきさつを話した。それを聞いた官兵衛は座して動かぬ足を引きずり這う様に進み秀吉の袴にしがみつく。「殿!!殿!!半兵衛殿に!半兵衛殿に会わせてくだされー!!」
秀吉はうつむいたままであった。その時半兵衛はすでにこの世の人ではなかった。秀吉から半兵衛が使っていた軍配が渡される。「あとは頼んだぞ!」という半兵衛から官兵衛への無言の遺言であった。
それからの官兵衛はまるで半兵衛の魂が乗り移ったかの様に秀吉の軍師として力を発揮していく。