第57回歴史講座 日時:2019年4月14日(日)13時30分~15:30 題目: 廻船王・高田嘉兵衛(司馬遼太郎が江戸時代1番の偉人と称
賛した嘉兵衛の波乱の人生」 場所:北区区役所多目的室 講師: 深堀政喜 参加者: 23名
高田嘉兵衛 「菜の花の沖」「司馬遼太郎」「文春文庫」
廻船王 高田屋嘉兵衛について熱弁する
講師(深堀政喜氏)
1、嘉兵衛が生きた時代の出来事
幕府は10代 家治 11代家斉の時代
伊能忠敬が日本地図を完成
イギリスでは産業革命
ナポレオンボナパルトが生まれた時代
嘉兵衛は商業奨励と蝦夷開発の政策に乗り巨万の富を得るが公共公益のために惜しみなく出費、「航海をするが後悔しない人生を送った」2、少年期の嘉兵衛
好奇心にあふれ漁と操船、気象と潮流の知識、商売の基本を習得する。
3、淡路島から兵庫へ
大阪から江戸まで酒樽を積んで30日から40日で往復する樽廻船で実力を発揮。
4、船主船頭として
酒田→箱館→兵庫の航路で米、鮭、鱒、昆布等を大量輸送で空荷はなかった。
5、箱館進出と蝦夷地の開発
アイヌ隷属の体制から公平な取引と支援に変換、地域の振興に尽力した。
6、ロシアとの関わり
拿捕されたからには全力で日露両国のために働くという前向きな姿勢が功を奏す。
7、日露交渉
民間人が一人で日露政府を動かした!ただし領土問題は先送り
8、晩年の嘉兵衛
病気療養中も窮民救済を忘れず私財を投入して社会に貢献
9、嘉兵衛が残したもの
日露交渉の礎を作り、その後民間レベルの友好関係が続いている。
その後日露の領土交渉が本格化した。→1854年得撫島(うるっぷとう)と択捉島(えとろふとう)の間に国境が出来た。
高田屋が本店、支店を構えた地域は産業が振興し人材も育った。
第55回歴史講座 日時:2019年4 月13 日(日)13:30~15:30(予定)
題目:保科正之と明暦の大火 場所:千代田区かがやきプラザセンター(江戸城天守を再建する会) 講師:平川敏彦
参加者: 32名